ホクギンマンスリー 表紙絵ギャラリー

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2012年 ホクギンマンスリー 表紙絵ギャラリー

2012年のホクギンマンスリーの表紙は、県内在住の写真家、天野尚氏が新潟県内の四季折々の風景を撮影した写真です。

《天野 尚 氏 プロフィール》

1954年、新潟県生まれ。1975年より、アマゾン、ボルネオ、西アフリカの世界三大雨林や日本の原生林を訪れ、「手つかずの自然」をテーマに大判カメラを用いた撮影に取り組んできた。
超大判フィルムを駆使し、自然のありのままの姿を細密に記録した独自の生態風景写真は、数多くの写真展や写真集によって国内外に紹介され、高い評価を得ている。
2008年、G8洞爺湖サミットの会場に、佐渡原始杉の超特大写真パネル2点が展示され、国内外から注目を集める。また、2010年に新潟で開催されたAPECの会場には、8点の超特大写真パネルが展示された。
現在、新潟日報朝刊で隔週土曜に「地球点描」を連載しているほか、日本各地や世界各国で講演活動を行い、生物多様性と環境保全の重要性を訴えている。

最近の写真集に『THE LAST AMAZON』(小学館)があり、これまで世界各国で多数の写真集が出版されている。また、日本はもとよりイタリアやカタールで大規模な写真展を開催している。
1992年、佐渡島で撮影した水中写真「鬼踊り」が、富士フイルム・ネイチャーフォトコンテストでグランプリを受賞。2010年新潟日報文化賞(芸術部門)、2011年新潟県知事表彰(芸術・文化)、他受賞歴多数。

新潟の四季シリーズ(2012年)

※表紙の画像をクリックすると拡大します。

2012年11月号

紅葉と越後駒ヶ岳

写真家 天野尚  Amano Takashi

枝折峠は新潟を代表する紅葉の名所であり、特に越後駒ヶ岳をバックに見る紅葉の風景は絶景である。晩秋のある日、枝折峠を訪れると前日に降った雪が山頂を真っ白に染め、山裾の紅葉と快晴の青空があいまって目の覚めるような風景が広がっていた。最近は地球温暖化や大気汚染のせいかこんなに美しい風景が見られることは滅多にない。非常に清々しい気分で撮った一枚である。
(11月上旬 魚沼市)

2012年10月号

紅葉の森

写真家 天野尚  Amano Takashi

糸魚川市の蓮華温泉一帯は、あまりの豪雪地帯のため毎年6月末か7月にならないと車の通行止めが解除されない。そのため新緑の風景は撮ったことがないが、秋には素晴らしい紅葉を見ることができ、私の好きな撮影地の一つとなっている。この写真は、蓮華温泉にほど近い野鳥の森で撮影したものである。紅葉に染まった森に、美しい二本のブナが並び立っていた。
(10月中旬 糸魚川市)

2012年9月号

立岩のシルエット

写真家 天野尚  Amano Takashi

越後七浦シーサイドラインには、新潟県が誇る美しい海岸線が続いている。シーサイドラインには奇岩も多く見られ、中でも旧巻町の角田浜と五ケ浜の間にある立岩は特に印象的な岩である。今では枯れてしまったが、立岩には松が生えていた。この写真は松が枯れる前に、残照に浮かぶ立岩と松を捉えたものである。この日は、最近では珍しくきれいな夕焼けが見られた。
(8月下旬 新潟市)

2012年7月号

緑の田園と塚

写真家 天野尚  Amano Takashi

日本海東北道を山形県に向かって走っていると、朝日三面インターと朝日まほろばインターの間に、こんもりとした形の小山のようなものが見える。形がきれいに整っているので、何だろうと気になっていた。夏のある日、高速を途中で下りて探したところ、旧朝日村の大湯沢でこの場所を見つけた。地元の人の話によると、古墳ではないかと言われたこともあったそうだ。
現在では塚と言われているが、真偽のほどは分からない。
(7月中旬 村上市)

2012年6月号

新緑と清流

写真家 天野尚  Amano Takashi

有名になった佐渡の仁王杉や大王杉を撮影するには、大倉から新潟大学の演習林を登って行く。その途中に美しい清流があり、上流には砂防ダムがある。清らかな水が流れ落ちる堰堤を見上げると、まばゆいばかりの新緑が広がっていた。堰堤の下には尺物に近いイワナの魚影も見える。この原生林と清流があるおかげで、佐渡の海はきれいなのだろう。
(6月上旬 佐渡市大倉)

2012年5月号

儀明の桜

写真家 天野尚  Amano Takashi

5月上旬、山里では遅い春を迎え、山桜が咲き誇る。棚田にも水が張られ、田植えが始まるのを待っている。あぜ道に咲く桜は少ないが、儀明の棚田では満開の桜と水鏡、そして遠くの民家が絶妙のバランスを見せていた。この時期にはアマチュアカメラマンも多く、三脚を置く場所がないほど有名な撮影ポイントとなっている。
(5月上旬 十日町市)

2012年4月号

鳥屋野潟の桜

写真家 天野尚  Amano Takashi

昨年の4月中旬、鳥屋野潟に桜を撮りに行った。鳥屋野潟は沿道にきれいに桜の木が植えられていて、新潟市の桜の名所にもなっている。この日は天気に恵まれ、桜もちょうど満開で絶好の撮影日和だった。うららかな春の日差しの下、静かな湖面に桜の花がマッチしている。遠くにビッグスワンも見える。
(4月中旬 鳥屋野潟)

2012年3月号

黄金の朝

写真家 天野尚  Amano Takashi

寒さ厳しい2月下旬の早朝。この時期の福島潟にしては珍しく雲がなく、湖畔には凍てつくような空気が張り詰めていた。草木を覆う霧氷と寒さにじっと耐える止まり木の鵜が、厳冬期の朝を物語る。やがて東の空に朝日が昇ると、凍てついた風景が一変し、辺りは黄金色に光り輝いた。
(2月下旬 福島潟)

2012年2月号

八海山の樹氷

写真家 天野尚  Amano Takashi

越後三山の一つ八海山は、冬にはたくさんのスキー客で賑わう。ロープウェーで山頂駅まで登ると一気に視界が開け、魚沼平野や周囲の山々が一望できる絶好の眺望ポイントにもなっている。
もともと積雪の多い場所だが2年前は特に豪雪で、山頂駅近くの神社も雪に埋まっていたので積雪は4~5mに達していただろう。周囲を見渡すと、一面の雪原に樹氷が点在していた。この木は一見幼木のように見えるが、じつはブナの成木で、ほとんど雪に埋まって先端だけが見えているのである。
(2月中旬 南魚沼市八海山)

2012年1月号

極寒の大王杉

写真家 天野尚  Amano Takashi

12月下旬、佐渡には厳しい寒波が到来し、原生林のすべてを凍り付かせる。気温は-10℃、風速が20mもあるため体感気温は-30℃になる。佐渡の原始杉は、この厳しい環境で何百年も生き続けてきたのだ。そんな極寒の中で、静かにたたずむ大王杉の姿を捉えた。気温-10℃の環境では、温度が低すぎるため吹き付けられた雪の結晶がそのまま樹皮に張り付き、佐渡では珍しい樹氷となる。音さえも凍りついたように、周囲は静寂に包まれていた。
(12月下旬 佐渡島・大佐渡山脈)

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