ホクギンマンスリー 表紙絵ギャラリー
2017年のホクギンマンスリーの表紙は、県内在住のイラストレーター、栗原淳子さんが新潟県内の四季折々の風景をほのぼのとしたタッチで描きます。
《栗原 淳子 氏 プロフィール》
1961年 佐賀県生まれ
京都 嵯峨美術短期大学卒業
結婚し、新潟市(旧亀田町)へ
デザイン事務所に勤務後
現在イラストレーターとして活動中
最近の作品展
2006年 | エムスタジオにて個展 |
2007年 | 小さな美術館「季」にて個展 |
2008年 | エムスタジオにて 絵本「さちこのクリスマス」原画展 東北電力グリーンプラザにて作品展 |
2009年 | エムスタジオにて 蔵織にて 「新潟弁カルタ」原画展 |
2013年 | エムスタジオにて 「新潟の四季と子どもたち」原画展(「ホクギンMonthly」表紙絵) |
2014年 | エムスタジオにて作品展 |
2015年 | エムスタジオにて作品展 |
新潟の四季と子どもたち(2017年)
※表紙の画像をクリックすると拡大します。
2017年11月号
銀杏拾い
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
いちょうの大木は体をゆらし
金色の絨毯の上に秋の実を落とす
独特のにおいに弟は鼻を押さえる
からの中には翡翠色の美味しい実が隠れているんだよ
黄金の葉の最後の一枚が散ると
里にも冬がやって来る
2017年10月号
草野球
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
秋の田んぼは広々と
稲株てんてん並んでる
ひこばえ 若い穂を蹴って
草野球の男の子
アウトだ セーフだ ほら回れ
足をとられて転んでも
土はふかふか痛くない
2017年9月号
はさ掛け
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
畔に並んだ木に棒を渡し
下から順に稲束を掛けてゆく
「いくよ」
声をかけて父さんに投げ渡す
田んぼの風景のあちこちに
黄金の衝立が立ち上がる
稲わらがちくちく切ないけれど
吹く風が頬に気持ちいい
2017年7月号
蚊帳の蛍
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
部屋の四隅にひもをかけ ふかい緑の蚊帳を吊る
くぐって入れば別世界 そおっと中に蛍を放つ
ふわふわ ぺかぺか
消えたり 灯ったり
淡い光が蚊帳の宇宙に浮かんでる
ほーほーほたるこい
歌いながら 飽きることなく眺める
2017年6月号
緑の風
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
里山をぬってさらさらと川は流れる
木々の葉っぱはさやさや歌い
水面に映りゆれる
ひらひら光る魚を追って
元気な声が聞こえる
緑の風が子ども達の頬をやさしくなでていく
2017年5月号
屋上遊園地
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
澄みきった五月の空の下
赤青黄色 虹色の 夢の乗り物勢ぞろい
デパート屋上遊園地
子どもたちのパラダイス
がたごと ぎゅんぎゅん 乗り物の音
子どもの声が陽気に混じる
お昼は大好きお子様ランチ
2017年4月号
土手の桜
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
のどかな春の光の中
妹を後ろに乗せ ぎこぎこ自転車をこぐ
汗ばんだ額を風がなでてゆく
土手の一本桜で 友達がおーいと手を振る
菜の花の鮮やかな黄色と桜の桃色とが
青い空に浮き立つ
2017年3月号
光の中の春
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
屋根いっぱいに布団干し
ほらほらちょっとそこのいて
春の光がふりそそぎ
ぽかぽか布団は幸せのにおい
元気な声のする方を
瑠璃色のオナガがそっと見ていた
2017年2月号
雪あそび
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
村のはずれの坂の上
びゅっびゅっと鋭く風を切り
上から一気に急降下
真っ赤なほっぺで飽きもせず
スキー遊びにそり遊び
雪にまみれて みんなで笑う
こんこん降った雪に囲まれ
子どもたちの声は空へと溶けてゆく
2017年1月号
お年玉
イラスト 栗原 淳子 Kurihara Junko
あけましておめでとうございます
新しい年が明け 家族であいさつを交わす
ほろ酔いの父さんのたもとからお年玉が配られる
子どもたちの顔が一気に輝く
ゲームにおもちゃにお菓子
欲しい物が頭をぐるぐる駆け回る
さて そろそろ初詣に出かけようか
今年も良い年になりますように